働き方改革取り組み事例一覧
両立支援
野村證券では、育児のための短時間勤務を、最大で小学3年生まで認めています。育児・介護休業法上では、短時間勤務制度は子どもが3歳に達するまでとされていますので、法律の水準を大きく上回る制度となっています。世間的にそれほど浸透しているとは言えない「子の看護休暇」制度も、豊田支店では周知し、積極的な利用を促しています。法律上では、小学校未満の子どもが病気などで看護が必要な際に、子ども1人であれば年5日まで取得できる「子の看護休暇」。野村證券では、その対象を子どもが小学生でいる期間まで拡大し、病気などに限らず、幼稚園や学校行事などに利用することも認めています。さらに、少し前まで半日単位だったものを時間単位で取得できるようにすることで、より有効に制度が使えるように改善しました。
また、豊田支店では出産前や育休復帰後の従業員の体調やストレスも考慮。出産が近い従業員は体力的な負担の少ない部門に回したり、職場復帰後も本人の状況や意思等を尊重し、徐々に以前の働き方に戻していけるようにしたりと、様々な配慮をしています。事例No.4のインタビューにも通じますが、これらの制度のベースにあるのが、「人は、締め付けるよりも寛容にしたほうが、各々が自分の責任に基づいて質の高い仕事をする」という考え方です。
実際に産休・育休、時短勤務を経験し、現在は2回目の育児休暇を利用中の柴田さん。柴田さんが強調したのは、これらの制度の利用しやすさです。職場の雰囲気のおかげで後ろめたさを感じることなく育児と両立しながら働き続けられているとのこと。すでに職場では、多くの先輩が制度を利用してきた実績もあります。また、前回の仕事復帰時も、2ヶ月ほどかけてゆとりをもって元の仕事のペースに戻していくことができたそうです。
さらに、豊田支店では男性の育児休暇も積極的に推進しています。櫻井さんは、奥さんの出産にあたり、1日だけ有休を利用するつもりだったそう。しかし、支店長が「せっかくだから3日くらい休むといい」と声をかけてもらい、有給休暇とは別の「配偶者またはパートナーの出産・育児休暇」を3日間取得。その後の週末を合わせて5日間、家族との時間を持つことができました。
お二人の様子から、親という立場にある従業員にとって、子育てへの職場の理解が、いかに育児と仕事の両立の助けになるかがうかがえました。
野村証券株式会社 豊田支店 柴田 めぐみさん
お話をうかがったお三方は、口を揃えて「支店の雰囲気が良い」と言います。従業員の理解を得ながらこうした取り組みを進めることで、お互いの事情を思いやる風土が根付いていったのでしょう。そして、社員同士のイベント時には家族同士の付き合いも生まれているそう。すると、それぞれの家庭への理解が深まり、より一層お互いの育児などに対する協力意識が高くなっていきます。従業員の家庭を大切にする取り組みの推進と、職場の雰囲気の良さが、相互的に働いて好循環を生み出しています。
インタビューの最後に、総務課長の東郷さんは、はたらく人がイキイキ輝く事業所表彰について、「こういう賞は、風通しの良い不正の起きにくい組織だという証拠であり、お客様のご資産形成に携わる企業として、社会的な信頼にもつながっていく」と語ってくださいました。
第5回(平成29年度) はたらく人がイキイキ輝く事業所表彰
主な事業 | 証券業 |
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所 在 地 | 豊田市西町1-200 豊田参合館1階 |
T E L | 0565-33-1300 |
H P | http://www.nomura.co.jp/ |