働き方改革取り組み事例一覧
推進体制
ナースリーハウスの保育の質へのこだわりは、保育士の配置人数に見てとれます。保育園における保育士の配置基準について、児童福祉法では1,2歳児なら「6人に対して保育士おおむね1人」と定めています。それに対して、ナースリーハウスでは「3.5人に対して保育士1人」としているそうです。園長の西田さんの経験に基づく考えで、1人で6人の園児を見ようとすると、十分な世話をするのが困難とのこと。園児一人ひとりをきちんと見るために、3〜4人に対して保育士1人がつける体制にしています。そして、その体制を実現するために、ナースリーハウスは同規模の平均的な園に比べると3倍ほどの保育士を抱えているそうです。
この体制は、保育園としての質の向上だけでなく、働きやすい環境にもつながっています。 女性の多い保育業界にあって、ナースリーハウスでも、現在の従業員は全員が女性。出産や子育て、介護で突発的な休みや産休・育休が必要な従業員が出ることもよくあります。それでも、ある程度の人数がいることで、他の従業員がカバーしやすい環境になっているのです。
ある従業員は以前、ご家族の介護でそれまでと同じペースで仕事をすることが難しくなったものの、その体制のおかげで両立することができたそうです。「介護だけをしていると精神的に閉鎖的になりがちだけど、職場で子どもたちと接することで気持ちが和らいだり、他の職員と話して価値観が広げられたりした」と話してくださいました。
利用者や顧客に対して余裕を持った人員配置をすることで、従業員にとっても余裕のある職場環境を実現しています。