働き方改革取り組み事例一覧
多様な働き方
eightには、所定労働時間がありません。本社はありますが、仕事をする場所も自由です。勤務時間と場所を自分の都合に合わせて決定し、会社に申請さえすれば、業務スタイルは各々の判断でOK。「『働く』を通してママが自分サイズで輝く場をつくる」という理念にある通り、eightは母親という立場で仕事を両立する従業員が中心の会社。子育てとの両立をスムーズに実現するための、シンプルな仕組みです。
各々の裁量に任せているからといって従業員同士の関係性が希薄ということもなく、毎月の会議で各々のミッション(目標や方針)を全員で共有し、お互いを支え合っています。子どもの急な病気などで誰かが休むことになっても、他の誰かが自然にリカバリーする空気ができあがっているそうです。また、「人材育成」のインタビュー事例No.13でも触れた面談も、一人ひとりに合った働き方を考えるポイントになっています。
eightのルールの前提は、セルフマネジメントができる人でないと難しい、ということ。勤務スタイルを社長の鬼木さんと相談しながら考えていくとは言っても、最終的には自分の裁量で「仕事をやりすぎない・やらなさすぎない」というちょうどいいバランスをとれる人でないと、苦労することが多くなる仕組みと言えます。反対に言えば、それができる人材が集まり、残っていくということ。すると、お互いが尊重し合える存在となり、「誰かが休んだら自分がフォローする」という意識も、「あの人ががんばっているから自分ももうひと頑張り」というモチベーションにつながります。
そして、希少性のある取り組みやルールは、人を強く引きつける力を持ちます。eightでは、従業員の多くが「この働き方ができるからこそ、ここで働き続けたい」と思いながら仕事ができているそうです。eightは自社の理念に仕組みをマッチさせることで、会社に合う人材を集め、定着につながっています。よりよい従業員の働き方や制度は、「自社がどういう会社なのか」「どういう人が輝ける会社なのか」を見つめ直すところから考える必要があると気付かされる、示唆に富んだ事例です。
第5回(平成29年度) はたらく人がイキイキ輝く事業所表彰
主な事業 | 教育研修コンサルティング業 |
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所 在 地 | 豊田市竹生町4-29-1 3F |
T E L | 0565-41-8871 |
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