働き方改革取り組み事例一覧
多様な働き方
(株)トヨタプロダクションエンジニアリングでは、コアレスフレックスタイム、状況に応じて中学入学まで利用できる育児短時間勤務、週に最大4日利用できるテレワークを組み合わせた、多様な働き方が広がっています。
フルタイム勤務の小林さんは、妻に負担が偏りがちな育児にもっと関わろうと、週に1〜2日テレワークを利用。事前に業務管理のルール決めを行い、web会議などのツールも利用することで、職場とのやりとりも良好です。「在宅時間が増えて夫婦のコミュニケーションが密になり、妻も気持ちに余裕ができたようです」と小林さん。また2人のお子さんの産前産後休業・育児休業後、育児短時間勤務で復職した山崎さんは、コアレスフレックスタイムとテレワークも上手に利用。例えばお子さんの体調不良時には、朝7時に出社。業務の準備をした後、9時前には帰宅して子どもの世話を夫と交代し在宅勤務。始業・終業、業務内容はメールで報告しています。「突発的な場合でも、休むという一択ではなく選択肢があることがありがたい」と山崎さん。「機密情報管理などテレワークが難しいこともありますが、業務を見直すことで可能なこともある。まずは上司へ相談してみるといいと思います」。
エンジニア革新部 システム開発室 ITマネージメントG 主任 小林正利さん この日は息子さんの幼稚園のお迎え
他にも、結婚で遠方へ引っ越し通勤時間が2時間超となったことで、テレワーク勤務を行っている従業員もいます。退職も考えていましたが、会社と意見交換を重ね、機器の整備、就業管理などの準備に努め、週4日・9〜18時の勤務、週1日出社の義務が現状制度の枠組みの見直しによって完全在宅での拡大運用が実現。「辞めたくなかったのでとてもうれしい。テレワークの適用範囲拡大に貢献できたと思います」という声も聞かれました。短時間でも場所が変わっても安心して働くことができる職場環境づくりに、コアレスフレックスタイムやテレワークが大きく貢献しています。
要素技術部 計測・DF技術室 品標・計測システムG 主任 山崎由香さん 早朝7時に出社、テレワークの準備。コアレスフレックスタイムとテレワークを併用して突発的な事象にも対応
定年後の再雇用制度と、さまざまなライフイベントなど就業環境の変化により退社した従業員のカムバック制度でも多様な働き方をサポートしています。定年後の再雇用では、待遇や給与など画一的なプランの見直しを行い、前年度の評価に応じた3パターンを用意。その中から、会社の求める水準と本人の希望も踏まえて、どのパターンに当てはまるのかを検討します。例えば、一定の基準を満たした従業員に対しては、定年前の役職を継続とし、給与など定年前後の処遇の差を少なくしたり、本人が希望し且つ会社が認めた場合には4時間勤務の「ハーフタイム制」を導入するなど、1年更新で働き方が選択でき、再雇用者のモチベーション維持・向上に努めています。山下さんは、「現在、4人の方が定年後の再雇用制度を利用して定年後も引き続き活躍しています。平均年齢が36歳と若い当社では該当者はまだ多くありませんが、定年後の再雇用の希望は今のところほぼ100%。よい制度になってきていると感じています」。
従業員の自己都合による退職者のカムバックについては、「明確な基準はまだ整っていないものの、退社の経緯や本人の意欲なども踏まえて判断しています。夫の転勤により九州から関東圏へ引っ越し退職した後、再度九州に戻ったことを機に復職した従業員の例がありますが、やむを得ない事情で退職した場合に復職制度があることは、慣れ親しんだ会社でやりたい仕事を続けられるチャンスとなります。まだ実績はありませんが、育児や介護などでの退職・復職についても、個々の状況に合わせて対応を考えたい。仕事を続けられる、安心して働いてもらえる、従業員と会社の双方にとってよりよい制度となるよう整備を進めていきたいです。人材流動化の加速が見込まれる昨今、こういった制度の拡充を通じて、働きたい人に寄り添い、働く人にとっても、会社にとっても本当に良い制度は何か、引き続き考えていきたいです」と話してくださいました。
コーポレート総括部 人事室 人事G 山下貴也さん
第7回(令和元年度) はたらく人がイキイキ輝く事業所表彰
主な事業 | 自動車関連生産準備、設備開発設計、品質データ管理 |
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所 在 地 | 豊田市元町1 トヨタ自動車(株)元町工場 生技事務2号館 |
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H P | https://www.tpec.co.jp/ |