働き方改革取り組み事例一覧

株式会社トヨタプロダクションエンジニアリング

従業員に寄り添いながら、労働時間を大幅削減 ワーク・ライフ・バランス実現への本気度の表れ

ワーク•ライフ•バランス/休暇の取得促進•残業の削減

ワーク•ライフ•バランス/休暇の取得促進•残業の削減

マルチスキル化、パッケージ化など
従業員と一緒になって取り組みを実施

 (株)トヨタプロダクションエンジニアリングでは36協定の特別条項の上限を年720時間から年630時間に大幅に引き下げました。労働時間の削減にあたっては、部署転換によって複数のスキルを身につけ業務のフォローアップにつなげたり、属人的な作業をマルチスキル化することで個人への業務の集中を回避したり、部署が連携する組織の大括り化をし、業務をパッケージ化して負荷調整を可能にするなど、さまざまな取り組みを実施しています。若松さんは、「従業員が主体となって、会社一丸でカイゼンに取り組んだことで、一人ひとりの意識が向上するとともに、企業としての体質も強化されました。そして、結果として計画通りに上限時間を引き下げることができました。また、2020年4月からは同上限を年540時間に設定する予定です。これが当たり前の働き方となり、来る大変革期を乗り切るための原動力に繋がれば良いと思います」と語ってくださいました。

マルチスキル化、パッケージ化など<br />
従業員と一緒になって取り組みを実施 コーポレート総括部 人事室 人事G グループマネージャー 若松武史さん

残業減と、高品質な業務
両輪のバランスが大切

 労働時間削減を後押しする施策として、「残業減協力金制度」を設けています。残業減で下がった年収を補填し、より安心して笑顔で働いてほしいという思いからの制定ですが、本制度に込めた思いが、従業員に対し正しく伝えきれていないのが現状の課題です。「次のステップとして、時間ではなく成果で評価する仕組みへのシフトも検討中です。残業を助長するものではありませんが、資格取得やキャリア形成など、個々の成長を支援できるような仕組みも必要です」と、若松さん。「残業減でも、売り上げや利益が減ることは企業にとって本意ではありません。残業を減らすことと短時間で高品質な仕事をすること、この両輪で進めていくことが大事だと考えています」。

残業減と、高品質な業務<br />
両輪のバランスが大切<br />
残業時間と有給休暇取得状況について 2014年を1とした場合の推移

第7回(令和元年度) はたらく人がイキイキ輝く事業所表彰

株式会社トヨタプロダクションエンジニアリング

主な事業 自動車関連生産準備、設備開発設計、品質データ管理
所 在 地 豊田市元町1 トヨタ自動車(株)元町工場 生技事務2号館
T E L
H  P https://www.tpec.co.jp/