働き方改革取り組み事例一覧
多様な人材
労働人口が減少していく時代にあって、損保ジャパン日本興亜でも、経営戦略面でのダイバーシティへの意識が高まっています。その中で、必要以上に「男性だから、女性だから」という区分けをせず、女性でもどんどんキャリアを積んでもらう必要がある、という声が高まってきました。しかし、これまでの実績が少ないこともあり、どうしても出世に関しては消極的な女性従業員が多かったそうです。そこで、5年ほど前から、女性のスキルアップを支援する制度を導入し始めました。
まず、管理職を目指したい従業員にメンターをつけて、1年間集中的に学ぶ期間を設ける制度。役員や部長クラスがメンターとしてついて、管理職として働く上で必要な様々なことを指導していきます。あえて異なる部門のメンターをつけることで、より広い視野で物事を見られる目を養うそうです。また、役職がついた女性従業員向けのさらなるキャリアアップ支援制度もあります。その一例が「女性経営塾」。1年かけて経営者の目線を学び、女性役員、部長クラスを輩出することを狙いとしています。 これら女性を対象としたキャリアアップ支援制度と、事例No.2で紹介したような「女性が働き続けられる風土」もあって、社内でのキャリアアップを積極的に考える女性が増えているとのことでした。
損害保険ジャパン日本興亜株式会社 中部保険金サービス第二部 課長 芦澤 美樹さん
中部保険金サービス第二部で課長を務める芦澤さんは、実際にメンター制度を経て管理職になりました。もちろん、役職を持つというのは簡単なことではなく、メンターがいた1年間は通常業務との両立が大変だったそうです。しかし、それまでどおり働いていたら接する機会のなかったメンターと話す中で、視野が広がっていく実感を得られたと振り返ってくださいました。
そして、管理職として働くようになった今は、責任とともに、それに伴うだけのやりがいを感じながら仕事をしているとのこと。上司として「メンバーの人生を背負う」という自負を持っているので、常に「部下ときちんと話ができているか」を模索しながらコミュニケーションを取っているようです。「役職者はまだ男性が多く、女性役職者が活躍した実績が少ないので、難しい面もありそうですが、現場の女性課長として今後も続けていきたい」と思いを語ってくださいました。
損害保険ジャパン日本興亜株式会社 愛知東支店豊田支社 亀井 友美さん
入社して2年目の亀井さん。入社の決め手は、女性でも活躍できる環境があることだったそうです。将来的に家庭を持って、子どもができてからも、仕事は仕事でキャリアを積んでいきたいという思いを持っていた亀井さんにとって、女性従業員に対する様々なフォロー体制が整っているところが魅力に映りました。
亀井さんは、実際に入社してみて、制度面はもちろんのこと、一緒に働く人の面でも、仕組みの良さを感じたと言います。女性のキャリアアップを推進しているということは、亀井さんと同じような思いをもって入社している人も多くいます。そのため、将来のロールモデルになる女性の上司や先輩がたくさんいるのだそうです。さらに、同期にも管理職を目指していたり、家庭を持ってからも働き続けたいという女性が多く、それが良い刺激にもなっているようです。
第5回(平成29年度) はたらく人がイキイキ輝く事業所表彰
主な事業 | 損害保険業 |
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