三竹生コンクリート株式会社

　「おはよう！」ほぼ毎日、交通安全の黄色い帽子を頭に事務所前の道路に立ち、通勤する人や通学する子供たちに声をかけてきた代表取締役会長の村山さん。地域の子どもたちが小学校から中学、高校に通い、やがて社会人になっていく様子を見守ってきました。「私は村山さんに声をかけてもらい入社しました。町内に住んでいるので、会長のことは子どものころから知っていました。以前の仕事とは違い、ここは居心地が良いし、多能工を目指していろいろなことを学べるので毎日会社に行くことが楽しみです。」と目を輝かせるのは、２０歳の鬼塚さん。
「身内や知人に自信をもってこの会社を紹介できる」という言葉のとおり、従業員の声掛けで入社した人が何人もいます。また、社会にうまく馴染めなかったり、障がいのある人に経営者が声を掛け、自社に招き入れた例もあります。

鬼塚陽央さん

　平成23年3月に起きた東日本大震災の復興支援として、自社のミキサー車を従業員と力を合わせて新品同様に整備し、現地に寄贈しました。現在も活躍しています。また、多くの協力者や賛同企業とともに震災後6年かけて被災地の自治体に絵本の寄贈を続けてきたほか、村山さんが自ら和元年に再び現地を訪問。今後も支援・交流を続けるそうです。