働き方改革取り組み事例一覧

三井住友海上火災保険株式会社 愛知東支店 豊田支社

独自に開発、導入したシステムにより、「MSクラウドソーシング」を可能に。育児休業中の女性が抱く、復帰後の不安を解消。

多様な働き方

多様な働き方

独自のシステムインフラを整備。
希望のテレワークが可能に。

 女性従業員が多く活躍する、三井住友海上火災保険(株)では、「誰もが働きやすい環境づくり」に力を入れています。その一環として、育児休業中の女性が希望した場合に活用できるテレワーク制度を2018年より導入しています。「育休中でも自宅で何か手伝えることはないですか?」という女性従業員の問いかけからスタートしました。2016年からテレワークの推進を図る中で最大の壁は、会社の情報を外部に持ち出すことに対してのセキュリティでした。そこで、独自のシステムを開発、導入することで、会社のすべての情報をクラウド化。必要な情報を、各自クラウドに取りに行くこのシステムを、育児休業中の女性が活用することで、自分のペースに合わせたテレワークが可能となり、育児休業からの復帰のハードルを下げることにも繋がっています。
 依頼する業務内容は、提案書の作成や代理店の数値の取りまとめなど。補助的な作業ではなく、“攻めの基幹業務”で、 「日進月歩の保険業界において、最新の情報を追いかけることができるのはありがたいです」。との声も上がっています。もちろん、お互いに無理のないよう、内容は個々の状況に応じて上司と相談の上、決めています。賃金は育児休業中の給与保証分とは別に、時給換算で支払われます。産前休暇に入ったばかりの女性は「子どもにどれだけ手がかかるかわからないので、この制度を使うかはわかりませんが、体力的な余裕があれば、仕事の勘を鈍らせないためにもできればやりたいと思います」と語っていました。

独自のシステムインフラを整備。<br />
希望のテレワークが可能に。 豊田支社長 岡本直也さん

総務省「テレワーク先駆者百選」に選出。
活用範囲も拡大へ。

また、WEBシステムを活用した「ワーキングママ支援プログラム」や「ママグループ討議」なども実施。「ワーキングママ支援プログラム」では、産育休取得前、中、後の三段階で上司との面接や、職場とのコミュニケーションを図るほか、業務連絡の確認やe-Learningなども可能になっています。「ママグループ討議」では、全国の育児休業中の社員を繋いで、悩みを相談しあえる場として活用されています。同じ育児休業中の全国の社員と繋がることで、仕事だけでなく、育児の不安なども相談できると評判も上々です。今後、場所に捉われずに仕事ができるテレワークは、育児休業取得者のみならず、介護休業取得者など、活用範囲を広げることも可能であり、働き方改革のひとつの柱になると期待されています。

総務省「テレワーク先駆者百選」に選出。<br />
活用範囲も拡大へ。 社用PCでWEB会議も可能。育児休業中の社員とコミュニケーションも図ることができる

第6回(平成30年度) はたらく人がイキイキ輝く事業所表彰

三井住友海上火災保険株式会社 愛知東支店 豊田支社

主な事業 保険業
所 在 地 豊田市山之手4-46 三井住友海上豊田ビル6F
T E L 0565-29-1311
H  P https://www.ms-ins.com