働き方改革取り組み事例一覧

トヨタテクニカルディベロップメント株式会社

健康経営にも環境整備にも従業員自身が 深く関わることで意識を変える。

推進体制

推進体制

人材は人財なり。従業員の健康を考え、
社員食堂から改変。

 知的財産と計測制御の2事業からなる同社は、人が財産。この企業特性から、従業員の健康を重視し、健康経営に積極的に取り組んでいます。「健康経営の取り組み機運が高まった背景には、会社再編による従業員の平均年齢の上昇があります。病気を患ったという人の話がよく聞こえてくるようになり、会社としても何か取り組みが必要だと考えたからです」と語る田中さん。
 まず取り掛かったのは多くの従業員が利用する社員食堂の見直しでした。それまでは、カロリー過多なメニューが多く、オフィスワークが中心の同社の従業員には不向きなものでした。そこで従業員も試食会などに参加し、健康面や味などを考慮した上で、全面的にリニューアル。変更後はヘルシーなメニューが増え、女性従業員にも好評だそうです。また健康経営に積極的に取り組むにあたって、まずは活動量計を無償貸与しました。活動量計によって、その日の歩数や消費カロリーが分かり、社内にある血圧計や体組織計を使って、連動して管理することで、意識的に歩く人が増えました。さらに、歩数イベントを開催し、部対抗でゴールした人数を競うことにより、ますます盛り上がりを見せています。

人材は人財なり。従業員の健康を考え、<br />
社員食堂から改変。 「毎日の食の見直しから取り組みました。」 人事部安全健康推進室 室長 田中正浩さん

プロジェクト発足により、
従業員が会社を変えていく。

 「社員がつくる会社」を具体化するために発足した「みんなで笑顔プロジェクト」。メンバーは会社の変革に関わりたいという上位資格者を中心に、立候補と指名により選出。福利厚生のみならず、働き方の見直しも従業員で考えていこうというプロジェクトで、具体的にはコアタイムのないフレックス制度、年次有給休暇の連続取得・アニバーサリー休暇制度の導入、従業員でつくるイベントの開催、全社無線LANの設置など、「こうなればいいのに」という従業員の声に応えるものでした。
 「現在、みんなで笑顔プロジェクト自体はいったん終了していますが、従業員の意識調査からは、自分たちで会社を変えていこうという意識が高まっていることがわかり、この会社で働き続けたいと答えた従業員が増えたことは、大きな成果だと考えています。また課題が見つかればプロジェクトを立ち上げます」と、田中さんは語ってくれました。

プロジェクト発足により、<br />
従業員が会社を変えていく。 野菜をたっぷり使ったヘルシーメニューが並ぶ社員食堂

第6回(平成30年度) はたらく人がイキイキ輝く事業所表彰

トヨタテクニカルディベロップメント株式会社

主な事業 サービス業
所 在 地 豊田市花本町井前1-9
T E L 0565-46-7500(代)
H  P http://www.toyota-td.jp