働き方改革

　野村證券豊田支店では、以前、従業員の残業が常態化していた時期がありました。その時は、残業による疲労の蓄積もあり業務効率が低下し、翌日に仕事が残りまた残業するという悪循環に陥っていたそうです。そこで、残業が常態とならないようにするために、まずは従業員の意識改革に取り組みました。
 多くの従業員が遅い時間まで働く職場では、どうしても先に帰りづらい雰囲気が生まれてしまうものです。そこで豊田支店では、上司から「早く帰るように」という声掛けを積極的にすることで、残業せずに、あるいは短時間の残業で帰る際に従業員が後ろめたさを感じることがないようにしました。そして、実際に短い時間で業務をこなせるようにするために、各人への権限委譲を進め、仕事の進め方も個々人のやり方を尊重する方針に切り替えました。

野村證券豊田支店 総務課 課長 東郷 寿郎さん

　この取り組みによって、今ではテンポよく仕事を済ませて帰ることが当たり前の雰囲気になりました。限られた時間内で仕事をこなせるよう自分なりに工夫し、各々が最も自分に合ったやり方で仕事ができるので、効率が上がり、メリハリが生まれているとのこと。総務課長の東郷さんは今の支店の雰囲気を受けて「従業員の自立と自律を促した結果、規律ある自由なマネジメントが実現可能となりました」と語ってくださいました。