働き方改革

　特別養護老人ホームアメニティ豊田駅前が開所したのは、2018年2月。同年4月から、企業主導型保育事業として「保育所しらゆり」も開設しています。利用は平日のみ8〜18時、料金は月額一律で雇用区分による差もなく、市場リサーチを行ったうえで周辺の同等施設よりも安価に設定。現在は従業員の子ども5人、地域枠4人の子どもが利用中です。「子育て中は社会との繋がりが薄れ不安を感じる人もいます。子どもを預けられれば働きたいと思っている子育て世代が多いことも実感していました」と、施設長の三井さん。保育施設を設けたことで、子育て世代の採用は劇的に増え、異業種からの転職もありました。保育施設が社会に出るきっかけとなり、採用促進にも大きな影響を与えていることがわかる結果となりました。

看護師　　酒井遥香さん

　「子どもはもうすぐ2歳。職場の近くで預けられるので安心できますし、健診などに合わせて休みも取れてありがたいです。いいタイミングで、いい職場と出会えました」と語るのは、酒井さん。育児休業は最長で2歳まで利用できますが、保育所を利用し9〜13時の育児短時間勤務で働いています。同様に復職を考えている従業員は他にもおり、保育施設があることが育児休業からの早期復職にも貢献しています。
　また、保育所は土日祝休みのため、保育所を利用している育児短時間勤務の従業員も土日祝は休みとなりますが、フルタイムの正社員とのシフト調整は、助け合いの風土もあってスムーズ。月に3日取得できる希望休の申請で平日を希望する人も多く、不具合はないそうです。すべての従業員に、やりがいをもって楽しく働いてほしい。そのためにより働きやすい職場環境整備に努めています。

採用促進に繋がった企業内保育所。「具合が悪いときも、すぐに様子を見にいけるから安心です」と酒井さん（右）