働き方改革

　新型コロナウイルス感染症の感染拡大が始まった令和2年春。小野組では、いち早く新型コロナ感染拡大に対応するための特別休暇を創設しました。周囲での感染者の発生や小学校の休校など従業員や周りの状況に応じて、通常の有給休暇とは別に上限を設けずに必要日数を有給の特別休暇として付与する制度です。きっかけは新型コロナウイルス感染症でしたが、インフルエンザをはじめあらゆる感染症対策は必要不可欠と考え、今後のことも見据え、就業規則に盛り込みました。
　さらに、現場監督者は現場に毎日顔を出しますが、本社への出勤は2週間に1回程度に減らし、会議など大人数で集まる機会をなくしました。管理部門においても、就業場所が重ならないように本社と営業所に分散して出社してもらい三密を避けるなど、人員配置の工夫も行いました。「工期を守るだけでなく、従業員の健康や安全も守りたい。」そう考えていたからこそ、迅速かつ柔軟な対応を取ることができました。

　「流行し始めた当初は誰もが不安でした。その中で、先んじて最善の策ではないかと打ち出したのがこの特別休暇の導入と就業規則への反映です。いきなりの変更でしたが、会社の姿勢をみんなが理解してくれていたからこそ、すぐに受け入れてくれ、迅速に動けたのかなと思います。うちの魅力は風通しの良い社風。従業員が直接私に電話してきたり、20年選手のベテランが事務員を頼って電話したり、普段から誰にでも話しやすい雰囲気があり、意見もくみ取りやすいですね。従業員が事業所に何を求めているか、どのようなサポートが必要かを随時聞いているからこそ、従業員の希望に合った運用ができました。より従業員の帰属意識が高まったのではないかと思っています。」

常務取締役　小野 竜平さん