働き方改革

　ホーメックスでは、家族などの介護が必要な従業員が仕事と両立できるよう、厚生労働省が公開している「仕事と介護の両立準備ガイド」や「仕事と介護の両立支援 面談シート」を活用しています。「介護と仕事の両立」を推進しようと思っても、介護の問題というのは、当事者にならないとわからないことも多いものです。従業員にとってもデリケートなことなので、着手が難しい面があります。そういう意味で、厚生労働省が示している方針は、介護中の従業員がどんな支援を必要としており、会社として何を把握すべきなのかを明確にする、ひとつの指標となるのです。ホーメックスでも、これを軸に支援体制を整えています。

「仕事と介護の両立準備ガイド」と「仕事と介護の両立支援面談シート」は厚生労働省のホームページ〈www.mhlw.go.jp〉からダウンロードできます。（2018年3月時点）

　こうした体制を築いた上で、従業員には、会社の支援方針を周知徹底し、とにかく相談することを促しています。総務人事本部長の大井さんは、介護と仕事の両立について「特定の人ではなく、全従業員が抱える問題」と話します。だから、一人の従業員の介護との両立は会社の問題であり、全従業員が自分事として捉えてほしい問題だということです。
 こうした取り組みや意識改革を始めてまだ半年程度ではあるものの、以前までは一定数いた介護を理由にした退職者は今は出ていないそうです。これから多くの従業員が抱える問題にいち早く対策を打つことが、人材の定着につながり、「働く人に選ばれる会社」になっていく鍵になると話してくださいました。

ホーメックス　総務人事本部 本部長 大井 信治さん