働き方改革

　トヨタ中央自動車学校では、資格取得とそれ以外の教養の向上をスケジュール化し、人材育成を進めています。
　「合格率が3割といわれる指導員資格の取得は、令和2年度は4人中4人が合格しました。また、指導員の資格取得後、技術だけではなく接客などのスキルを身に付け、第一線に立つまでに一般的に2年ほどかかがると言われていますが、1年で立てるよう先輩指導員が力を合わせて育成しています。」
　また、令和2年度は「とよたキャリアカレッジ」に登録し、希望者が参加できるようにしました。
　「指導員は日頃は教える立場なので、こういった場に参加してもらうことで、『学ぶ側』の視点を思い出し、指導に生かしてもらっています。また、そこで別の業種の人と交流したり、普段携わらない領域のことを学んだり、いい刺激を受けられる機会になっています。」
　このほかにも、個人競技大会や団体競技大会への参加を支援したり、積極的に上位資格の取得を促しています。

　上司からの評価だけでなく、自己評価、同僚からの評価など、総合的に評価する「360度評価」を導入するとともに昇進基準も明確化。さらに、従業員の投票による「表彰制度」も実施し、さまざまな角度から従業員の頑張りを評価する体制を整えました。また、これまでどおり資格手当を雇用形態にかかわらず一律に支給するほか、新たに資格取得時にお祝い金の支給も始めました。

総務課　主任　西脇 大裕さん

　新入社員1人に対し、指導役と年齢の近い先輩の2人がサポートする制度を導入し、業務知識や技術の習得とメンタルの両面から育成を図っています。
　「これまでは、困っている様子などに気づいた人が声をかけるという感じでしたが、この制度ができたことで指導する側には責任感が、される側には安心感が増したと思います。現在は令和2年度に事務部門に配属された新入社員と中途入社の二人のサポートをしています。ただ教育するだけでなく、『お客様と接するなかで、こういう場合にはどうしたら良いか』などの相談に乗りながら、独り立ちしてからもフォローを続けていきたいと思います。一人ひとりに合わせた指導は大変ですが、責任もあり、やりがいも感じています。」

事務職　佐藤 佳奈さん