働き方改革

　人事総務部発信で、年に2回、全従業員を対象に、およそ150問のアンケートを実施。職場の状態（プロセス評価・規律・業績）、個人の状態（満足感・達成感）、上司のマネジメント（信頼感・OJT）、職場の安全など、全項目を5段階評価し、結果を各部署の通知表としてフィードバックしています。自分が所属する部署の評価の経年変化が明示され、全社平均との比較が可能です。例えば、管理室では「安全や規律」「個人の成長感」「方針に対して目標達成」などの項目で、課題が明らかになったことで、部署全体で目標を具体的に定めることとなりました。
　次回の評価でどう変化があらわれるかが明らかになることで、さらに上を目指して改善推進していくことが可能です。もし改善されずに、得点が低い状態が続いた場合は、該当する部署へ人事総務部が直接サポートする体制も整えています。

「従業員が自分の意見を言うようになりましたね。」管理室長 増井政博さん

　トヨタ事業所独自でも、職場環境の向上を主な目的として、2017年よりアンケートを実施しています。コミュニケーション、風土、マナーなどの項目について従業員が記入。実際に改善できたことは全社に展開できるよう、本社にフィードバックしています。具体的には、女性の声が反映されにくいという意見を受けて、女性によるワーキンググループを立ち上げ、意見交換できる場を設けました。 　そこで出た提案により、事業所内にリラックススペースを新たに設置したほか、天井にファンを付けることで、快適な室温の 実現に至りました。さらに、従来はお得意様や来客者用だったリスニングルームを、福利厚生の一環として従業員にも解放し、映画や音楽が楽しめるようにしたり、学ぶ意欲のある人には、e-Learningや外部講習を招いての研修など、神戸本社で実施していたことを、トヨタ事業所でもできるようにしました。「事業所アンケートは、思っていた以上に本音が書かれており、今年は2回目を実施する予定です。自分たちの職場を、自分たちで変えた！という達成感は、業務にも好影響のようです」と増井さんは語ってくれました。

最新の音響機器が揃うリスニングルーム