働き方改革

豊田市内の他、岐阜県にも営業所や物流センターを保有するキョウエイファイン。さらに物流という業種柄、ドライバーと事務方の従業員の間で出勤時間にずれが生じることもあり、従業員同士の交流がどうしても生まれにくい環境にあります。
　従業員同士が顔を合わせる場を設けるため、月に1回、土曜日を「半日出勤日」とし、業務の報告や洗車の時間に充てていました。しかし、有休をとる従業員も多くなり、だんだん出勤率が低下していきます。そこで数年前に、半日出勤日の活動内容を見直し。その月ごとのテーマに合わせたイベントや勉強会を実施し、より従業員同士のコミュニケーションの場としての色合いを強めました。
　例えば2018年4月は、子どもや家族との時間を大切にする子孝行月間。従業員は子どもたちと一緒に会社に行き、会社の倉庫探検やリフト体験を通して触れ合いを楽しみました。他にも「スポーツの秋月間」にはスポーツ大会を開いたり、「安全月間」はリフトなどの安全講習会を開催したりと、毎月色々な取り組みで、従業員同士の交流の場となっています。毎月のメニューは役職者会議で決め、毎回きちんと反省点を挙げて来年に活かします。年に2回は社内で選ばれた従業員による「魅力向上委員会」がレクリエーションや勉強会を企画します。イベントとは言え、会社としての大切な行事で、仕事の一環です。参加率が低ければ予算を認めてもらえない仕組み。参加者には給与が支給されるので、企画をするのも真剣です。
　このように、会社として本気で取り組むからこそ、従業員もそれに応えてレクを楽しんで勉強会を役立てることに本気になれます。結果、参加率も上がり、職場全体の良い雰囲気をつくるきっかけとしてしっかり機能するようになっているのです。

株式会社キョウエイファイン 代表取締役社長 坂元貞仁さん