働き方改革

　産前産後休業・育児休業取得後、9～16時の育児短時間勤務で復職した林さん。小島プレス工業（株）では、育児休業は延長要件なしで2歳まで、育児短時間勤務は小学4年始業までと法定を大幅に超える制度を設けています。「こども園への送迎などフルタイム勤務では難しく、制度を最大限に利用できとてもありがたい。焦りを感じることなく、初めての育児を経験できています」と林さん。上司の柄本さんも、「業務の割り振りや人材の確保など調整は必要ですが、休みを取得しやすい雰囲気、お互いフォローしようという雰囲気があります」と語ってくださいました。
　こうした風土もあり、育児休業後に復職する社員はほぼ100％。育児短時間勤務制度の認知・利用も浸透しています。社員の思いに寄り添い、より働きやすい職場づくりへの思いが伝わってきます。

産休・育休取得後、育児短時間勤務で復職した林李菜さん（左）と上司の柄本広則さん

　今後ニーズの増加が予想される介護休業制度は法定を上回る1年6か月まで拡充。病気治療の通院などには有給休暇の半日取得や既存のフレックスタイム制度の利用で対応していますが、制度の利用が難しい部署もあります。不安を抱える社員が安心して働くことができる環境を整えていくために、制度の整備・拡充の検討が進められています。
　また、労働組合の要望を踏まえ2002年に骨髄移植休暇を創設。骨髄移植の際に行われる検査の回数には個人差があることから、1日又は半日単位で1年間に9回取得できる独自の制度を運用しています。

安心して仕事と育児を両立する林さん