働き方改革

　あかね医院は、院内に託児所を設けて、小さな子どものいる従業員が、子どもを預けて働けるようにしています。各々の事情に合わせて使えるよう、利用の仕方に決まりはありません。朝から預ける人、学校や幼稚園の終わる夕方から預ける人、夜勤の日に、ご主人が迎えに来るまでの間だけ預ける人など様々です。預ける子どもの年齢制限もなく、家庭環境や子どもの希望を考慮しながら、従業員自身が決めています。中には、中学生になっても「小さな子どものお世話をしたい」という理由で来ているお子さんもいるそうです。
 ちなみに、この託児所は患者さんも利用可能。診察や入院の間、あるいは医院で開催しているママ向けの教室などの間に子どもを預けることができ、患者さんにとっても嬉しいサービスとなっています。

あかね医院 事務長 鈴木 まゆみさん

　職場内の託児所は、従業員にとって通常の託児所にはないメリットがあります。まずは、時間を有効活用できる点。通常通り出勤してその場で子どもを預けられるので、わざわざ託児所まで行く手間がありません。そして、仕事中も子どもと同じ建物内にいることになるため、何かがあってもすぐに対応ができる点。特に小さな子を持つ従業員にとっては安心です。
 院内の託児所があることで、産後の職場復帰時期は早くなります。現在、平均すると出産してから10ヶ月〜1年ほどで復帰する人が多いそう。さらに、出産した従業員さんはこれまでほとんどが復帰しているそうです。その結果、定着率も非常に高く、世間では看護師や助産師の人材不足が叫ばれる中、あかね医院は十分な人材で運営ができているということでした。