働き方改革

　ホーメックス（株）の主力事業において、男女問わずシニア世代や年代を問わず女性が多く活躍しています。60歳以上の新規雇用者数は、2019年度は84人。65歳以上の従業員数は524人で、半数弱の235人が70歳以上となっています。求められる業務内容や時間などのニーズにマッチしていること、そして「健康であれば、どんどん活躍してほしい」という思いが、積極的なシニア層の採用に繋がっています。
　また、60歳を定年とした場合、法律で65歳まで継続雇用が求められていますが、同社ではシニア世代の活躍の必要性を実感し、個々の意志や体調、そして会社が承認したうえで、75歳までの継続雇用を明文化・実施。社員・パート・アルバイトを問わず全従業員を「ホーメイト」と呼び、一丸となって業務に取り組むという思いを制度として形にしています。

総務人事本部　参事　長谷川満さん

　現場で活躍するシニア社員が、若いリーダー社員をフォローする姿もよく見られます。「最前線で働くシニアの皆さんから教わることは多い。人生の先輩に助言をもらいノウハウを学び、若い社員は感謝の気持ちでコミュニケーションが深まります」と言うのは、総務人事本部長の大井さん。本社と現場のパイプ役となるシニアに期待を寄せています。
　前職での経験を活かし定年後1ヶ月で再就職した、長谷川さんも、そんなシニアの一人。「現場をまわり、ホーメイトの意見を吸い上げ、小さな悩みでもすぐにフォローする。この気遣いが絆になっていきます。こうしたコミュニケーションを重ねることで、会社を愛する気持ちが大きくなるんですよ」と長谷川さん。人との繋がりを大切にすることで、本社と現場の信頼関係構築に尽力されています。