働き方改革

　2018年から半年毎に、上司と人事考課の面談を行っており、部下のモチベ―ション向上と目標達成のための方法を共有する場を設けているトリニティ工業（株）。面談は、若手従業員の育成のために開発された「育成シート」を活用。部下が自己申告で各項目を評価し、アピールする形となっています。「育成シートを活用し始めてから、できるようになったことや、何にやりがいを感じて個人の目標を設定しているのか、また、今抱えている課題を聞き出すことができ、部下の本音や思いを汲み取ることができるようになりました」と前田さん。人事考課として上司が部下を評価するだけではなく、部下からのアピールも考慮して評価に反映する革新的なスタイルに仕上げています。

上司の前田高宏さん（右）と部下の中村尚世さん

　２年目となる育成シートの運用は、部下との面談を通じて回を重ねるごとに本人の成長を知ることができると面談者にも好評のようです。育成シートは単なる評価基準だけではなく、個人の目標と組織の目標をリンクさせ、今後どういったところを伸ばしていけばいいのかを考える育成ツールとして活用されています。部下も上司も改めて現在の仕事についてじっくり話し合う機会となり、前田さんは「一丸となって自分の良いところを伸ばしていこうと前向きになり、モチベーションにつながっています。こうした若手の育成と職場の活性化という好循環が生まれ、人が育ち、企業としても成長していけるように今後も人材育成に力を入れ続けていきます」と、語ってくださいました。

経営企画部　企画室　人事グループ グループリーダー　前田高宏さん