働き方改革

ジェイピーシー（以下ジ）：本表彰の授賞式でトヨタすまいるライフ㈱さんの「育児休業ハンドブック」について説明を聞いた時、制度が一人歩きしないよう、従業員一人ひとりの声に寄り添っている姿勢に共感し、お話を聞いてみたいと思いました。

トヨタすまいるライフ（以下ト）：受賞をきっかけに他の受賞事業所とつながれるとは夢にも思わず、申し出には驚きました。ただ、同じ受賞事業所として、課題や情報の共有ができると思い、お話しさせていただくことにしました。

ジ：対談では「育児休業ハンドブック」について聞けたほか、働き方改革の取り組みに対する姿勢についても話を聞きました。「働き方改革はうまくいかないこともあるけれど、一つの取り組みがヒントになり、別の取り組みにつながることもある。熱い思いを持って取り組むことで、賛同してくれる人が増える。」という言葉も励みになりました。

ジ：交流は、新たな発見や気づきが多く、とても有意義な時間となりました。総務は会社をより良くしようと「内側」を向いている部署なので、今回のように他事業所の話を聞けるというのは、刺激も多く、新鮮でした。

ト：イキイキ大賞の受賞を通じて縁ができ、「総務」という同じ立場の方と話せ、分かり合えることがとても嬉しかったです。話していて感じたのですが、働き方改革の取組を社内でイチから検討することは、非常に大変であったという事。弊社の取組は、主に従業員へのヒアリングをもとに課題を見出したのち、働き方改革実現のための施策を検討しましたが、意見がまとまらず結果多くの時間を要することになりました。（株）JPCさんが弊社の「育児休業ハンドブック」を参考にしたいと言ってくださったように、ベンチマークする事業所を見つけてできることから始めることが、働き方改革を推進していくための近道なのかもしれません。

（左から）トヨタすまいるライフ （株）総務人事部
荒井久美子さん、廣田俊介さん、西川満紀さん

ト：社内の取組としては、SDGsの目標を基に7つの分科会が発足し、多様な人材の活躍推進をテーマにした分科会では、「若手従業員の育成」「女性活躍推進」など、より働きやすい環境を作るべく、活動を進めています。会社で「毎日をただ過ごすだけでなく、今の自分だからできることがある」というのを一人ひとりが見つけ、やりがいを感じられる職場づくりも目指していきたいです。また、今回のような対談の機会をいただけるなら、今度は、具体的なテーマを決めて意見交換をしてみたいなと考えています。

ジ：従業員の多様性に寄り添いながら、長くイキイキと働ける会社づくりに取り組んでいきたいですね。また、総務としては「もっと会社を良くしたい。」という思いを経営陣にぶつけながら、制度を作るだけでなく、利用しやすい体制づくりを行っていきたいと思います。一朝一夕では浸透しないため、会社の中で丁寧に周知しながら、一歩一歩着実に歩み続けていきたいと考えています。

（左から）（株）JPC 総務経理部
　大脇真理子さん、加藤いづみさん